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ジャパン・ヴィンテージ。

「何、それ?」と思う方も多いと思われますこの言葉。
これは70~80年代に造られた一部の国産ギターを指す和製英語であります。

今や国産ギターメーカーの老舗として知られるGRECOやTOKAI等は、1960~70年代から
FENDERやGIBSONなど海外メーカーのコピーモデルをこぞって製造/販売し、大ヒット。
その中でも優れたクオリティを誇っていた一部の機種が現代ではそう呼ばれるそうです。

資料によると60~70年代の日本は今では考えられないほどの円安で、1ドル300円を
超えており、FENDERやGIBSONなどの輸入楽器を手に出来る日本人はほんの一部だったと
言われています。そんな経済状況の中、上記のGRECOやTOKAIはそれらのコピーモデルを
日本ならではの高い木工技術で製造/販売し、当時の音楽好きな若者達を喜ばせました。
B`zの松本氏や元THE BLUE HEARTSの真島氏等も、アマチュア時代はGRECOのギターを
使っていたそうです。

かく言う浅倉もつい最近、そんな一本を買ってしまいました。
GRECOが73~75年かけて製造していたと言うEG-800……通称「成毛滋モデル」です。
もう何ヶ月も平日は遊ぶ時間もないほど残業ばっかりだったので、自分へのご褒美として
買っちゃおうか~と……某オークション・サイトにて諸費用込みで5万円近く。これでも
他よりは安く売ってもらえた方であります。(苦笑)

ちなみに、まずはこいつの謳い文句に掲げられている「成毛滋」なる人物。
成毛滋とは、当時の日本におけるギターヒーローだった人物であり、それまでは無名の
ギターメーカーだったGRECOが一躍人気ブランドへのし上がる事にも貢献したそうです。
片手でギターを弾きつつ片手でキーボード弾いたりと、演奏技術の方も相当なレベルの
方だったらしく、これはプログレッシヴ・ロック勢にも通じるかも知れません。

◇ ◇ ◇

成毛滋。

成毛滋(1947-2007)

ジプシーアイズ、ストロベリー・パス、フライド・エッグなどで活動。
第一線を退いてからは、ギターの講師やギターの開発などにも携わる。
「安くて性能が良く、日本人の手に合ったギター」を理念に掲げておられました。
ちなみに何とブリジストン創業者のお孫さんだったそうです。(これが一番凄い)

◇ ◇ ◇

面白い事にこのEG-800ですが、厳密には当の成毛滋氏は非公認のモデルだったらしく、
後になって音楽関係者のインタビューで初めて存在を知らされた時には「何それ?」と
言うリアクションだったそうです。どうやらGRECOが成毛氏の渡英している間に無断で
そうした謳い文句で発売していたらしいのです……しかも、その頃にはギターの製造に
対する考え方の違いからGRECOは成毛氏との関係を断っていたとも残されています。

自分達が閉め出した人間の名前を使って売り出すやり方にはいささか首を傾げますが、
そのお陰で浅倉の様な後世の人間が氏の存在を知ったワケではあります。

◇ ◇ ◇

EG-800。

遅くなりましたが、楽器のレビューに移りましょう。
画像がデカ過ぎだろとか言わないようにwww

まずスペックですが、僕と同じ所有者のブログや当時のカタログを参考にすると……

ボディ:メイプル(2ピース)&マホガニー(2ピース)
ネック:メイプル(3ピース・ヘッド部は5ピース)
フィンガーボード:エボニー(ポジションマークは白蝶貝を使用)
ピックアップ:U-2000×2

ボディ材は現代と同じ仕様ですが、面白いのはネックやフィンガーボード。
ネックにメイプル/フィンガーボードにエボニーを使っているレスポールモデルなんて、
あまり見かけないので、この辺りにも魅力を感じました。

音は先に持っているBURNYのRLC-85と比べてもかなり硬質です。
低~中域が鳴るマホガニーと高音が鳴るメイプル&エボニーの組み合わせによる所だとは
思いますが、低音から高音までよく鳴ります。

難点としてはまず、さすが40年も前の物だけあってボディ裏に傷が結構……。
でもって、以前のオーナーの好みでしょうがピックガードが外されています……社外品を
AMAZONから買いましたが、ネジ穴の位置が合いませんでした。(金返せwww)

驚いたのがネック……これがとっても細い!
レスポール系と言うとネックが太い事で評判ですが、これは本当に細い。
かつて成毛氏は「トラスロッドが効く程度に細いネック」と言う要望で特注のEG-360を
GRECOにオーダーしたそうで、そうした仕様が活かされているのでしょうか。この点では
「成毛滋モデル」もあながち不適切な文句ではないかも知れません。(笑)メタル向きに
造られたギターではありませんが、意外にそうした系統の速弾きにも向くかも……?

インレイは白蝶貝。

一見スタンダード・タイプですが、ポジションマークはカスタム・タイプのブロック。
これはアレですね……今で言うハイブリッドって奴ですか!?(それは車だwww)

時代がかったストラップ。

ストラップはギターに合わせてやや時代がかったデザインの物をチョイス。
メーカーも同じGRECOで。(同メーカーの物を使う辺りにはこだわりがwww)

きちんとセットネック。

ネックはきちんとセットネック。
「きちんと」と言うのはどういう事かと言いますと、レスポールモデルの製造をGRECOが
開始した当時は本物のGIBSONが先に記述した円安のため入手できず、カタログの写真を
見ながら作ったそうで、ボディ裏の写真が掲載されていなかったためボルトオン仕様だと
思っていたそうです……他にもボディがセミホロウ(ボディ内に空洞がある)だったり、
ボディ裏の塗装もサンバーストだったり。(それはそれで面白そうですが)

コンター加工。

なんと言っても一番面白いのがコレ……ストラトの様なボディ裏のコンター加工。
これは今時の国内/国外の機種を探してもそうそうない仕様だと思います。

このギターは必要がない限りは極力改造などの手は加えずに、このままの状態を維持して
いこうかと思っています……このギターは単に楽器としてだけでなく、70年代の空気に
触れられる文化財としても僕は考えているからです。これが造られた当時の日本はどんな
感じだったんだろうとか、どんな人達にどんな風に造られたんだろうとか、今までどんな
風にこれは年月を過ごしてきたんだろうとか……妄想と言うロマンが絶えませんwww

去年の夏に買ったAria ProⅡのTEX-400もですが、また良い買い物をしました。
こんな面白いギター、死ぬまで手放しませんよ!!!\(≧▽≦)/
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